reported 05-10-31


  札幌SKA祭り'05 LIVE REPORT 
いやー札幌凄かったです。熱い!今回、写真が上手く撮れなかったので
テキスト中心です。それでも、その状況が使われ場伝われば..と。
Text by Ten121


10/22昼過ぎ、前のりして小樽観光、北海道グルメ満喫を前日までにクリアし、DJバッグを引きずり、ライブ会場であるF-45入り。髭楽団がリハーサル中で、しかも知らない人ばかりで、いきなりアウェー気分を味わう(笑)。今回の主催者で、当サイト読者にはお馴染みのBilly The Spikes(解散)の元ウッドベーシストで、現在「若葉」というラスティックバンドで再始動しているフミ氏がようやく到着。そこで現地クルーやバンドの紹介を受け、DJ陣も準備に入る。リハーサルの遅れで、開場が30分遅れるも、どんどん人が入ってきた。想像していたよりもやや客層が若かった。

 最初のバンドが始まる前にフロアは埋め尽くされた。もはやレディ・トゥ・スカ状態。が、最初のバンドはラスティックの「若葉」だ(笑)、しかし、バグパイプで入場の時点から大いに盛り上がる。これが最初のライブということで、演奏曲は極端に少なく、多少の荒っぽさはあったが、アイリッシュなファッション、緑モヒカン含む風貌も含め、最初とは思えない堂々とした良いライブだった。ステージ脇ではラスティックに理解の深いONE TRACK MINDのBAGI氏も喜んで見ていた。「BU☆LI」は全員女の子、アコーディオンのメンバーもいてラスティックを意識しつつも裏打ち多し、それでいて初期のCreamCheeseCookieを思わせる味のあるステージを展開。

「COOL COOL PERSONS」も女の子ボーカル、元気なスカコアでキャッチーに盛りあげた。続く「GRASS HOPPER」もテンポの良い曲と共にディストーションギターが熱さをキープ。お次の「FOOLS FESTA」はスカコア有り、ネオスカ有りで、一体どんなバンドなんだ!と思わせたが、バッドマナーズの「Nenene..」も飛び出すなど、客ともにテンションの高いライブは楽しめた。まさに祭りだ。

 最初からヒート気味とは思っていたライブ会場だが、このころから、少し息苦しく、普通にしていても汗が自然と出てくる。いつのまにかTシャツ一枚でいた。しかし、どうもそれ以上に様子が尋常ではない。窓ガラスが結露で汗ダラダラ状態。聞くところによると、冷房全開だったらしい。はい?札幌で、10月下旬で、しかも夜ですよ?...ちょっと考えてみても外気との温度差は20度以上はあっただろう。高温多湿状態。札幌でこんな目にあうなんて..恐ろしい...

 ライブ開場いくつかのコンピ音源で耳にし、一度は見たかった「WAT」のライブがようやくみられた。最近ライブ活動が控えめだったらしいが、ライブもノリノリで、これを機にまた活発になって欲しい。Billy The Spikesのボーカル、ウッドベースをチェンジして再構築された「LAST LIGHTS」は硬派な男っぷりだったビリー時代よりキャッチーで大合唱系になっていて、Blue Heartsの「チェインギャング」のカバーなど写真(最上段)のとおりの盛り上がりを見せた。「髭楽団」は思っていたよりオーセンティックな部分が増していた。スカタライツの「LATIN GO SKA」のカバーなど大人な部分を見せつつも、札幌ナンバーワンルードボーイズなチンピラっぷりがかっこいい。

 札幌DJ陣もP.A後方という不利な位置のDJブースだったが、お馴染みの曲でバンドに負けずと盛り上げる。「DOBERMAN」は出てくるなり、全員スーツ..と思いきや、ボーカルタカシの服装がいつもと違う。そう、白のツナギ服を着ていた。これは知る人ぞ知るドーベルマンの最初期のスタイルだ。まず、その先祖帰りっぷりに頭を鈍器で殴られたくらいの衝撃を受ける。札幌のライブもまだ2回目ということで待ちに待ったファンでフロアもエライことに!散々彼らのライブは見てきたが、異郷の地での彼らもやはりステージで輝いていた。感動。アンコール後の最後の曲は「夕暮れon the beach」でシメ。

今回、このイベントには全国から人々が集まって今考えてみると凄かった。ワントラ、ドーベルマンで、東京と大阪、DJ飛び入りの広島のGOLDEN SKA BEATのユウヤ、お客も仙台や富山、横浜など、そして私、名古屋(笑)、実は極めつけの話が、ドーベルマンの出番の前に、たまたま同じ日に市内でライブをしていた沖縄のスカイメイツとモンゴル800の一部メンバーも遊びに来ていて、ドーベルマンのライブから客にまみれてノリノリで踊っていたのです。これだけの地方の人々がこの夜この場所に集結したのである。凄いっ!

遂にトリ、「ONE TRACK MIND」の登場。まさにディス・イズ・エンターテイメント。ボーカルZAKOのスムーズなボーカルとMC、それに加えグルーブが客を引き込む。本当にいつ見てもいいバンド。華がある。また、札幌はワントラをリスペクトしてるバンドも多く、競演者も非常に盛り上がっていたのも印象的だ。終電で帰ってしまった人には申し訳ないが、非常に楽しんだ。素晴らしすぎた。午前2時半くらいまで楽しい時間は続いた。

 ライブ後の打ち上げが始まったのは、なんと3時半!主催者フミ氏がライブ会場から打ち上げ会場に。そこで乾杯!!みんながフミ氏のグラスに満面の笑顔で自分のグラスをぶつけて来る。この乾杯が今回のイベントの成功の全てを物語っていた。宴は朝5時半にまで及んだ。長くも濃いこの2日間をまたいだこのイベントは札幌のスカイベント史に間違いなく、その名を残した。

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